春漂流記

目指すは「無意識」の存在証明。

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18 2011

読み返される事の無い覚書

風が強い。
春だから眠いのか、一年中眠いのか。
自分の状況はあまり変化がないが、周りはフルスピードで変化していく。地震の話もいろいろあるが、目先のことを考えると放射能さえ霞んでしまう。
それがよくないことであるという、自覚はある。

花火が見たい。
大きな打ち上げ花火ではなくて、手持ちサイズのよくあるやつを。
日の暮れた頃合い、河岸のベンチに座っていると、浴衣を着た家族連れが現れる。こどもたちのはしゃぐ声と、ビニール袋がこすれあう音が止むと、一瞬の静寂。
炭酸飲料のペットボトルの蓋を開けるような音がして、薄暗い草むらが、明るく浮かび上がる。
甲高い歓声が上がり、ぱたぱたと靴音。
私はそれをぼーっと眺めている。


桜の花びらが、路肩に溜まって渦を巻いている。
一週間前には、ビニールシートの上で弁当をひろげている人をちらほら見たのに。

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