春漂流記

目指すは「無意識」の存在証明。

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27 2008

地獄

世界史専攻だった人でなくとも、ダンテ・『神曲』という組み合わせは目か耳にしたことがあるのではないかと思う。ムンクの『叫び』と同じく、『ダンテの神曲』だと思っている人も多そうだが。
先日、とある深夜番組(?)にて、日本の幽霊に足が無いのは、昔から日本では人は死ぬと神様になるという考え方があったからだ、なんてことを知った。
しかしどうも、日本は神道やら仏教やらその他諸々の宗教思想が入り乱れているせいか、死後の扱いがあやふや過ぎて理解に苦しむ。
神になったり、極楽浄土へ行ったり、盆に帰ってきたり、生まれ変わったり、幽霊になったりと、死者は…というか人は死んでからの方が忙しいかもしれない。

それはそれとして、13・14世紀以降のキリスト教(カソリック及び正教会)的な思想では、前述の『神曲』(三行構成の叙情詩で構成されているらしい)における地獄・煉獄・天国の概念は半ばオフィシャル設定と位置付けられているそうな。
有名なのは、かの有名な彫刻家ロダンが『神曲』に影響を受け作った『地獄の門』にも刻まれている銘文。

Per me si va ne la citt* dolente,
per me si va ne l'etterno dolore,
per me si va tra la perduta gente.
Giustizia mosse il mio alto fattore;
fecemi la divina podestate,
la somma sap*enza e 'l primo amore.
Dinanzi a me non fuor cose create
se non etterne, e io etterno duro.
Lasciate ogne speranza, voi ch'intrate'
(*は機種依存文字)

最後の一文は「この門をくぐる者は一切の希望を捨てよ」という訳で知られている。まぁ、あんな禍々しい門なんか見ただけで希望も糞も思い描けないと思いますが。

この『神曲』どういう話かというと、作者のダンテが聖人や理想の恋人(なのか?)に連れられて地獄から天国まで旅するというのが大筋。どんな罪を犯すとどういう地獄に行って永遠に苦しみますよとか、死に際に悔い改めれば煉獄に運ばれて徳を積めば天国に行けますよとか、天国はこういうところですよって感じに半ば死後の世界観光スポット案内(大霊界みたいなもんか?)が延々と続く。
中でも神に背く(背信、異端、不信心…非洗礼者)ことは相当な罪らしく、イスラム教の開祖ムハンマドなんかが首まで水につけられて苦しんでたりする。皮膚がふやけて大変だ。
もちろん七つの大罪なども、重罪とされるが、程度や生前の悔い改めにより天国に行くチャンスがあったりもする。
「南無阿弥陀仏と唱えれば極楽浄土に行けますよ」というわけではないが、悔い改めなる行為は割と重要なのだ。

時に、天国や地獄はいったいどこにあるのかなんて話がある。
単純に天国が空の上にあったり、地獄が地の底にあったりというわけではないらしい。
よく、異世界の存在を、海と陸の間とか、水と空気の境に存在するなんて表現しますが、これはつまり異次元だとか平行世界などというものの在処を概念的に説明しているわけだ。
境界面、例えば皮膚と空気の間を決定的に分け隔てるものは何かと昔の人は考えたわけで、もっと細かく言えば、原子と原子の間にはいったい何があるのかということに他ならない。
非常に分かりにくいが、そういう境界面をくぐり抜けると違う世界があったりなかったりと定義付けたのである。
キアヌ・リーブスが主演をしたアメコミ原作の映画では、主人公が現世と平行に存在する『あの世』とを条件付きで行き来できるとかいう設定だったと思う。
似たようなものに、生きること自体が苦痛を伴う辛いことだから、もしかしたら現世が煉獄そのものなんじゃないのかなんて考え方もある。
現世で悔い改めることが、天国に行くという試練というわけだ。
人は生まれながらにして罪を背負っているからだとか何とか。
でも、それだと人の罪を背負って磔にされた神の息子の立場が無い。
まぁ、それを文字通り免罪符にして随分悪いことしてるから、定量超えたのかもしれない。
今回は地獄の話だったのを忘れかけてたが、既に何で地獄の話を始めたのかは完全に忘れてる。
まず『神曲』はどこから出てきたのやら。

ふと、僕は死んだら地獄行くのかなぁとか思ったんですが、特に何か信じてるものが無いんで、今のところ死んだ後の予定はないです。
なので、誰か一緒に飲みにでも行きませんか?
飲み屋くらいあると思うんで。

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